うみ

感情がぐわわんとなったとき

ハック

明日から入院ですごい不安になってる。たった一週間だし手術したらすぐ終わるんだけど、ものっすごい不安。不安だけど、他人に「不安なんだよね・・・」みたいなことが言えない。そうやって他人に頼るのが死ぬほど苦手だし、あまりしたことがない。入院について聞かれたら適当に、全然大丈夫だよ~と言った。ほとんどの友達が「本当に大丈夫??頑張ってね!」というような返しをくれて、ありがと、と返した。だけど、大人の人たちは、恐ろしく勘がよくてバイト先の人に入院するのでお休みをいただきますというような旨のことを伝えたら、その人が涙目になりながら自分の手術の話をしてくれたので私も泣きそうになってしまった。大人の人は生きている年数が長いからなのか、どういうときにどう対応したらいいのかをはっきり分かっていて、たまに凄くうらやましくなる。私はといえば、二十歳になって大人ぶっているだけなので、格好つけて不安から逃れるために二晩続けてお相撲の録画を見ながら飲酒をしました。梅酒です。ださいことに一杯飲んだらもう無理というくらい顔が赤くなってふらふらするので、二晩とも一杯だけ。本当は日本酒が呑めたら力士みたいでめちゃめちゃ格好いいなと思うんだけど、呑んだら口の中で理科の実験をしているような気持ちになるので一口が限界です。でもなんとかして、お酒の練習をしていつか新潟にあるという「誉富士」という日本酒を飲んでみたい。

どうせなら、と思ってずっと気になっていたMark Twainのハックルベリーフィンの冒険を入院中に原文で読んでみることにしました。わざわざ古くて重厚な感じのを探し出して。緋色の素敵な表紙の巻頭に日本語の注釈が入っている大正時代に刊行されたものを手に入れました。自称読書好きのように、Twitterで「読了。」っつって写メを添付してツイートしたいくらい格好いい。私はMark Twainの最初の注意書きが凄く粋でお洒落で死ぬほど好き。

『この物語を書いた動機を見出そうとする者は起訴する。この物語のなかに教訓を見出そうとする者は追放する。この物語の構想を見出そうとする者は銃殺する。』